ワイヤーラッピングマシン及び吊り橋関係
ワイヤーラッピングマシン
吊り橋のワイヤーラッピングはメインケーブルの腐食を防ぐために必要とされています。
大型吊り橋のメインケーブルは直径5mm前後の硬鋼線が平行に束ねられてできています。
ですからそのままでは、鋼線の隙間から雨水が入りその内錆びてしまい、強度上問題になります。
その対策として、メインケーブルの周りに丸または角ワイヤーを密着状態で巻き付けた後、防水塗装をします。
又、メインケーブルの線と線の隙間にファンで空気を通して乾燥させる事もしています。
ワイヤーラッピングマシンは、メインケーブルの周りにワイヤーを密着巻きするために使用する工事用の機械です。
弊社は1983年からこのマシンを開発し、国内の大型吊り橋の建設工事で活躍してきました。
最近では、実績が認められ、中国、アメリカ、韓国等海外の吊り橋建設工事でも採用されています。
ラッピングマシンの1例
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仕様
巻き付けケーブル径 450 〜 700 mm
適用ワイヤー S字又は丸線
巻き付け走行方向 上り巻き,下り巻き
巻き付け張力 MAX.300kgf
ボビン収納量 300kg x 2
巻き付け回転数 MAX. 30 rpm
走行速度 MAX. 270 mm/min
本体移動方式 移動用ウインチによる
巻き付け登坂能力 30度 |
メインケーブルコンパクションマシン
メインケーブル架設時に使用され、ケーブルの断面形状を円形に整形する機械です。
通常のメインケーブルは細い硬鋼線の小束を工事現場で平行に重ねて最終的に大きな束にして作ります。
こうしてできたケーブルの大きな束の断面を所定の円形に仕上げる、機械です。
韓国及び国内の吊り橋工事用として採用されました。
コンパクションマシンの1例
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仕様
ケーブル最小締付径 270 mm
締付シリンダ本数 6 本
シリンダ加圧力 100 ton
シリンダストローク 100 mm
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メインケーブル保守点検作業車
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吊り橋の完成後メインケーブルにぶら下がって自走するゴンドラ装備のメインケーブルのメンテナンス用装置です。
ゴンドラに乗ればメインケーブルの全周にアクセスできますので、メインケーブルの点検や塗装などの作業が安全に施行できます。
弊社は、中国潤揚大橋向けに製作納入しました。 |